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 ◆ NMR実験装置とはどんなもの?

NMR実験装置の概要

◆原子核磁気共鳴現象◆
【Nuclear Magnetic Resonance】

1945年BlochとPurcellによって核磁気共鳴信号の検出に成功して以来、四十数年経た今日においても、磁気回転比(核磁気モーメント)の測定はもとより、いろいろな物質の分子描造や化学反応過程、結晶構造や化学結合の度合い等が精密に究明されることから、ますます応用範囲が多岐に亙りその勢いは強まるばかりです。
このように物質の分析や物質合成過程に於て核磁気共鳴測定装置のはたす役割は大きく、大学の理工系学部の実験装置として量子力学の理論の実験的検証としても、有効な実験手段といえます。
さらに、近年、医療機器分野において核磁気共鳴による診断装置が実用化され、多くの医療機開に設置されつつある現状は、より多くの分野の人々が核磁気共鳴の原理および観測手段を学習し、習得するための実験装置が必要になってきたと云えましょう。

弊社では、基礎的な核磁気共鳴現象を学習する装置として、初期の時代にPurcell等が観測手段とし、現在もその原理に基いて多くの実用器に採用されている高周波ブリッジ法による定常状態のNMR観測装置と、高周波パルス法を用いた2機種を、またそれぞれの方式でより取扱の容易な簡易型として2機種を製作しております。
各機種は共鳴現象観測の基本構成である静磁界発生用の電磁石、電磁石用電源、高周波発振器およびブリッジ回路をそれぞれ卓上可搬型にし、簡便に実験ができる装置です.

◆CW方式によるNMR実験装置◆

CW方式のNMR共鳴現象観測装置としてはE-25型NMR実験装置があります。
取り扱いの簡易な高周波ブリッジ法による信号検出が行えるようになっています。
E-25型NMR実験装置はNMRについて次のような実験項目が可能です。

【実験項目例】
1).核磁気共鳴現象の観測
2).核種による磁気回転比の測定
3).試料濃度と信号強度の関係
4).吸収線幅と磁場均一性の関係
5).試料の状態変化と信号波形の関係
6).高周波ブリッジ方式の動作原理習得
7).磁場変謂方式の動作原理習碍
8).静磁界の取扱と磁界分布の測定

さらに周辺機器を付加して…
9).温度依存性・・・@相変化によるスペクトルの分離(温度制御装置)
            A核スビン飽和現象の観測      〃
            B緩和時間の濫度依存性       〃
10).磁気回転比の精密測定         (周波数カウンタと精密磁場測定器)
11).吸収線幅の精密測定                〃

信号観測の例


簡易型低価格機種としてEC-250型がございます。

◆パルス方式によるNMR実験装置◆

核磁気共鳴現象(NMR)は、高周波パルス法を用いて核スピンの緩和時間を測定することにより、試料の持つ多くの情報を得ることができます。
近年多くの病院で使われているMRI装置にはこの方式が使われていますので医療分野を目的とした学習にも不可欠な実験装置と言えるでしょう。

パルス方式のNMR共鳴現象観測装置としてはE-35型NMR実験装置があります。
この装置は取り扱いを極力簡略化し、励振パルスの組み合わせを変えて数種の測定手法を選択できるようになっています。

【実験項目例】
1).Free Induction Decayの観測
2).NMR Spin Echoの観測
3).連続パルス列によるSpin Echo列の観測
4).緩和時間T1、T2の測定
5).磁気回転比の測定
6).試料不純物濃度による緩和時間の変化測定
7).Spin Echo信号の磁界分布による変化測定

信号観測の例
 

簡易型低価格機種としてEC-350型がございます。


 

 
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