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NMR 磁場測定器 FAQ
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NMRを利用した磁場測定器は他の磁場測定器(ホール素子を用いたもの等)と比べてどのような特徴をもっていますか? |
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絶対磁場の測定が可能です、温度変化によるドリフト等がありません。
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NMR磁場測定器の測定精度はどのくらいですか?また精度の定義はどのようなものですか? |
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弊社のNMR磁場測定器は標準型で1μT、さらに精密なタイプでは0.1μTの精度が得られる設計になっております。核磁気共鳴の吸収点を捕らえることで共鳴中心を計測することにより、静磁場値と高周波磁場の周波数の関係から高い精度で磁場値を計測しています。
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NMR磁場測定器で測定出来る磁場範囲はどのくらいですか? |
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汎用型NMR磁場測定器では0.1T〜2Tを一本のプローブで測定出来、オプションプローブを追加する、または専用型にて0.03T〜6Tまでを量産型でカバーしています。またESR磁場測定器(EFM-30A型)では1mT〜10mTまでを測定できます。
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測定磁場の均一度はどの程度必要ですか? |
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NMR磁場測定器の測定精度は磁場の均一度に大きく左右されます。通常は1×10-4/cc程度以下の磁場変化のある空間ならば、吸収線の半値幅との関係から測定が可能です。
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測定の為の空間はどの程度必要ですか? |
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標準型プローブの先端は厚さ10mm、幅20mm、長さ250mmです。形状が特定された空間に挿入される場合には別途承ります。
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NMR磁場測定器で測定した値をコンピューターで処理したいのですができますか? |
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現在、磁場変調型ではGP-IBインターフェース、FM変調型ではGP-IBとRS-232Cのインターフェースを用意してあります。
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FM変調方式のメリットを説明して下さい。 |
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磁場変調用のコイルが不要なので測定部を小型化できます。また磁場の変調が無いので精密な分析器にも悪影響を与えません。
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NMR磁場測定器はどのような分野で利用されていますか? |
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現在、物理学に使われる分析器や、加速器のビームを偏向させる目的のマグネット等に使われております。また、さらに高精度な磁場測定としてMRIマグネットの分布測定や、超伝導マグネットにおける永久電流状態での磁場の変化を測定する目的にも利用されています。
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離れた場所の磁場値を制御室で計測するような遠隔操作はどんな構成で可能ですか? |
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弊社の3000AX(R)型では以下の構成で遠隔操作が可能です。
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数カ所の点を切替えて計測するようなマルチチャンネル型はどんな構成になりますか? |
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上の図をご参考ください。尚、3000AXR(10ch)型についてはマルチプレクサが10ch対応となり、ヘッドアンプとプローブ、ケーブルがそれぞれ追加となります。詳しい構成内容とお見積もりはご相談ください。
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高磁場の計測はどの位の磁場値あで可能ですか?、また機種によってより高い磁場値の計測が可能なのですか? |
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弊社の高磁場測定器(6000AZ)では2T〜6Tの範囲が標準で測定できます。また、2000AZ、3000AZ型ではオプションプローブを追加して3Tまで計測できます。
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磁場の制御について説明してください。 |
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弊社のNMR磁場制御装置は内蔵された高安定な周波数源を元に、設定する磁場値に相当するアナログ信号をNMR吸収信号を捕らえて制御し、マグネット電源に出力します。設定値がそのまま磁場の値として固定される仕組みになっています。詳しい説明は弊社までお問い合わせ下さい。
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ホール素子のX軸スイーパーはどんな目的に利用するものですか? |
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HALL素子を用いる事で、磁場強度に比例した直流電圧を発生します。X-Y記録計、オシロスコープなどのX軸信号として使える他、磁場測定器としても利用出来ます。
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